周りを1000m級の山々に囲まれる宮崎県西臼杵郡。「南国」のイメージとはかけ離れた山間の町にある高千穂高の生徒たちが企画・運営した野球教室が2020年12月12日に行われた。講師を務めたのは、巨人・菅野智之投手、岡本和真選手やソフトバンク・千賀滉大投手、石川柊太投手の動作指導を行っている鴻江寿治トレーナー。西臼杵郡内で野球、ソフトボールに励む小・中・高校生、約120人の選手が参加した。

練習中のマスク代わりに。薄手だから体を動かすうちに暑くなっても気になりません。

時おり肌を刺す風が吹きつけるなか、ベースボール・クリニック特製のネックウオーマーを着用してウオーミングアップから元気に取り組んでいたのは日之影町立日之影中学校の選手たち。骨盤の開きの左右差によって、「うで体」と「あし体」のタイプを判別した後、ノック、バッティング、走塁、ピッチングと、約5時間にわたってタイプ別の動作のポイントを押さえながら体を動かした。
「右打ちのうで体」の谷川漣君(日之影中2年)は、バッティングでは「釣鐘を引くようにテイクバックを深く取り、グリップをボールにぶつけるように引き出して左脚の内側のラインあたりで打つ」ようにアドバイスを受けると、「今まで意識したことがなかったことが分かって、いつもと違う感覚で打てるようになりました」と納得の様子。ネックウオーマーについては「マスクとしても使えて息がしやすいのが良いです」と着用したまま長時間のメニューを消化した。
 また、主に外野手を務める工藤昌也君(同1年)は「薄手なので普段使うには寒いかもしれませんが、野球をするときには体を動かすうちに暑くなってきても、気になりません」と話してくれた。

「マスクとしても使えて息がしやすいのが良いです」と着用したまま長時間のメニューを消化していた谷川君

「薄手なので普段は寒いかもしれませんが、野球をするときには体を動かすうちに暑くなってきても、気になりません」と外野手を務める工藤君

新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、団体競技である野球現場では一層の対策が求められる。実際のマスクを着用してのプレーは現実的ではないものの、マスク仕様にもなるこのネックウオーマーならプレーの制限も最小限に抑えられそう。感染症対策に寒さ予防に、この冬季だけでなく、春のシーズンイン以降も活用できそうだ。


ベースボール・クリニック

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